子供の飛び出しや、無免許運転の車と衝突した場合の過失割合と保険の扱い

道路を走行中に、突然子供の飛び出しや、無免許運転車と遭遇するケースがあります。

例えば小さな子供は、追いかけっこをやボール遊びをしていたりと、きっかけは様々ですがちょっとした弾みで道路に飛び出してしまいます。

そしてなかには、無免許運転で車を走らせるケースもあるため、このような場合「過失割合はどうなる?」「自賠責保険は適用されるのか?」といった不安を感じる方は多いかと思います。

そこで今回は、子供の飛び出しや無免許運転の車と衝突した場合、過失割合や保険適用がどのようになるのかについて解説いたします。

ちなみに、越谷にある弁護士法人キャストには、このような交通事故案件を得意とする弁護士が在籍しているようですので、お困りの方はご相談してみてはいかがでしょうか。

ぜひ、参考にしてみてください。

子供が道路に飛び出した場合の過失割合

子供の飛び出しが原因で事故を引き起こしてしまった場合、「急に飛び出した子供が悪い」と感じますよね。

しかし実際には、飛び出した子供よりも運転していた車の方の過失割合が高くなる可能性が極めて高いのです。

加害者側は理不尽に感じるかもしれませんが、このような過失割合になる理由は、主に以下の2つです。

理由1「子供の年齢」

過去の子供の飛び出し事故の事例によると、「飛び出しが危険な行為である」と判断能力が認められるのは、多くのケースで6歳以上です。

つまり、未就学児の多くは「危険を予知する判断能力が低い」と判断される事例が多く、反対に小学生以上になると「危険な行為を認識できた」と見られるケースが多くあります。

ただし、子供の年齢によって100%過失割合が決まるわけではありません。

その時の事故の状況によっては、子供ではなく保護者である親の責任が問われるケースもあります。

そのため保護者が付き添っている状態での飛び出し事故であった場合、親の責任能力が問われてしまい、被害者側に10〜20%の過失が認められるケースもあります。

理由2「運転手の注意力散漫」

子供の飛び出しはもちろん、高齢者のふらつきなどは、事前に予測ができ他のではないか、と判断されます。

そのため、歩行者が飛び出してきそうな場所を運転する際には、危険を予測しながら注意深く運転する必要があります。

あらゆる事態を想定して「いつでも減速や停止ができる速度で走行するべき」と考えられているため、急停止が難しい速度で運転していると、運転手の注意力散漫が指摘されることも少なくありません。

子供の飛び出しによる事故が発生した際の注意点

子供が飛び出しにより事故が発生した場合、怪我の程度にかかわらず必ず警察に連絡してください。

加害者・被害者のいずれかが、当事者同士での話し合いによる示談を望む場合もありますが、急いで示談交渉をすると後にトラブルとなる可能性があります。

また加害者側が「怪我をしていないのでたいした怪我ではない」と判断して警察に通報しなかった場合、「救護義務違反」や「報告義務違反」に該当してひき逃げの罪を問われる可能性もあります。

そのような場合、罪が重くなるだけではなく過失割合も高くなってしまいますので、事故直後は必ず警察に連絡しましょう。

飛び出し事故に遭遇した際の手順

大きなトラブルへと発展しないよう、万一、子供の飛び出しによる交通事故を引き起こしてしまった場合には、以下の手順で対応してください。

車を降りて救護する

飛び出した人物(子供)と車が接触してしまったら、直ちに車から降りて救護に向かってください。

必要な応急処置を行い、軽症であっても救急車を呼ぶと安心です。

「大きな怪我はしていないから大丈夫」と自己判断してしまうと、後に取り返しのつかない事態へと発展する可能性があります。

安全な場所に避難し警察に通報する

道路上など、二次被害が起こりうる場所で事故が発生した場合は、直ちに安全な場所へと避難させてください。

また動かすのが危険であると判断した場合、救急車が来るまでの間、発煙筒や三角表示板を使って二次被害の対策をする必要があります。

そのような場合には、被害者と加害者双方の安全を確保してから警察に連絡しましょう。

目撃者がいたら連絡先を聞く

事故の状況を目撃している人が周囲にいたら、連絡先を聞いておきましょう。

明らかに子供が飛び出してきたことを証明してくれる目撃証言があれば、過失割合を少なくできる可能性があります。

続いて、相手が無免許運転だった場合の過失割合や保険適用について解説いたします。

相手が無免許運転だった場合の過失割合

無免許運転の車と事故を起こした場合の過失割合は、ケースによって大きく異なります。

例えば、信号待ちの車にうっかり自分の車が衝突してしまい、その車に乗っていた運転手が無免許だった場合は、追突した側に100%の過失が認められます。

明らかに交通事故の原因が無免許であることと、一切関係ないためです。

しかし、交差点の出会い頭で衝突事故を起こすようなケースは、無免許側に重大な過失があると判断されることも少なくありません。

つまり、互いに過失が認められるようなケースの場合、無免許運転をしていた方が不利になる可能性が高いのです。

過失割合は当事者同士で決められるのか

事故を起こした当事者間で、過失割合を話し合うケースは少なくありません。

しかし、話し合いで過失割合を決定してしまうと、後にトラブルに発生する可能性が出てきます。

特に注意したいのが、当事者で話し合って決めた過失割合が、保険会社でも適用されるとは限らないという点です。

対人賠償及び対物賠償に関しては、正当な損害額に沿って支払う必要があります。

したがって、当事者同士で話し合って決めた過失割合が正当ではないと判断された場合には、保険会社から支払われる補償額と話して決めた過失割合に差が出てしまいます。

そのため過失割合に関しては、当事者同士で話し合って決定するのではなく、必ず専門的な知識を持つ弁護士や保険会社に相談しましょう。

無免許運転でも保険は適用されるのか

無免許運転の車との事故である場合、保険が適用されないと思い込む方は多いようです。

しかし実際には、無免許であったとしても保険に加入していれば、問題なく適用されます。

理由としては、「無免許であっても被害者は救済されるべき」と考えられているためです。

きちんと自賠責保険に加入していれば、治療費や慰謝料はそこから支払われます。

さらに、任意の自動車保険に加入していれば、自賠責保険で補えなかった分(上限を超えて発生した金額)の「治療費」「慰謝料」「休業損害」がきちんと支払われますし、物損による被害も対物賠償保険によって保障されます。

ただし、通常の事故同様に過失割合は大きく影響するので注意しましょう。

また自賠責保険は、被害側の過失が7割以上だった場合に減額される場合が出てきます。

しかし、7割未満であれば過失割合にかかわらず、被害者救済の観点から全額補償されるようになっています。

一方、物損事故を自動車保険で補う場合には、過失割合で保障額が大きく変動します。

相手側の過失が少なければ、その分ご自身の過失割合が多くなってしまうため、保障される金額も低くなると覚えておいてください。

まとめ

無免許運転は重大な違法行為となりますが、事故のケースによって被害を受けた側は、自賠責保険や自動車保険にてしっかりと救済されます。

無免許を隠蔽するために当事者同士での示談を提案されるケースもありますが、トラブルの原因となる可能性が高いため、必ず警察へ届け出て保険会社を通したうえで治療費や慰謝料を請求しましょう。